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10月に感じる「疲れやすさ」の正体と鍼灸での対策
10月は気温も落ち着き、過ごしやすい季節に感じますが、「なんだか疲れが抜けない」「朝起きてもだるい」といった声が増える時期でもあります。実は、秋の気候や体の変化が深く関係しているのです。
■ なぜ10月は疲れやすいのか?
① 寒暖差による自律神経の乱れ
昼と夜の気温差が大きく、体は常に体温調整を強いられています。この時期は交感神経と副交感神経のバランスが崩れやすく、疲労感やだるさ、頭重感や脳疲労などが出やすくなります。
② 夏の疲れが残っている
猛暑の疲れや冷たい飲食で弱った胃腸が、秋になっても回復しきれずにいることがあります。エネルギーを作る消化機能が落ちていると、どれだけ休んでも疲れが取れにくくなります。
③ 日照時間の減少
10月は日照時間が短くなり、体内時計を整えるホルモン「セロトニン」が減少します。その結果、気分が落ち込みやすく、眠気や集中力の低下も起こりやすくなります。
■ 当院の鍼灸でおこなっている秋の対策
① 自律神経のバランスを整える
鍼灸では、首や背中、手足のツボを使って自律神経のバランスを整えます。特に「百会(ひゃくえ)」「風池(ふうち)」「合谷(ごうこく)」などは、頭の重さや自律神経の乱れに効果的です。施術後は「頭がすっきりした」「呼吸が楽になった」と感じる方も多くいらっしゃいます。
② 胃腸を元気にする
胃腸の働きを高めるツボとして「足三里(あしさんり)」や「中脘(ちゅうかん)」があります。これらを刺激することで消化吸収が整い、体のエネルギーがしっかりと作られるようになります。食欲の秋を元気に楽しむためにも大切なポイントです。
③ 季節に合わせた体のリズムづくり
秋は“収斂(しゅうれん)”の季節といわれ、外に向かっていたエネルギーを内に戻す時期です。鍼灸で呼吸や血流を整えることで、体を「冬に備えるモード」へスムーズに移行させます。
■ ご自宅でできる簡単ケア
・湯船につかって体を温める
・首やお腹を冷やさない
・夜はスマホを早めに切り上げて、質の良い睡眠を
こうしたセルフケアと鍼灸施術を組み合わせることで、体の芯から疲れをリセットできます。
秋は「疲れをためない工夫」が元気に冬を迎えるカギです。季節の変わり目の不調を感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
すまいる整骨院/鍼灸院 TEL:0774-27-2369